人類は皆
ポンペイの遺跡からも、似たような例が出ています。
こういう話が、春山行夫さんの『西洋広告文化史』にはふんだんに紹介されていて面白いのですが・・・
それは町の壁にペンキ屋(看板屋)さんが書いた剣闘試合の広告文です。
「皇帝の子ネロの僧侶デシムス・ルクレティウス・サトリーウス・ウァレンスの提供する二十組の剣闘士と、その子デシムス・ルクレティウス・ウァレンスが提供する十組の剣闘士が四月八日~十二日にボンベイで闘技を行なう。
大がかりな動物狩りも行なわれ、日除けもつけられる。
アメリウス・ケレルがひとりで月光の下でこれを書いた」
・・・言うまでもなく、アメリウス・ケレルというのは、ペンキ屋さんの名前です。
これもテーべのハブさんのように、自分を広告したくて書いたのか、それとも月の光の下で書いているうちについ感傷的になってそうなってしまったのか、そのへんは夜の闇にまぎれてはっきりしないが・・・
やはり本能のいたずらと考えていいでしょう。
で、目をとつぜん現代に移せば、ぼくたちのまわりにも、ハブさんやケレルさんの子孫がいっぱいいることに気づかされます。